歯と健康

私たちが元気に生活できるのは、からだの器官が休むことなく働いているからです。からだにはエネルギーの元になる栄養が必要になります。それには食べ物を噛み砕く「歯」が必要になってきます。どれだけの栄養を吸収できるかは、その人の「歯」の状態で決まってしまいます。

 

残念ながら、お口の中の治療は人工のもので修復する治療になってしまいます。ものをかみ砕く能力を咀嚼効率と言いますが、健康な天然の歯を100%とすると、詰め物をした歯で70~100%、かぶせものをすると50~70%、入れ歯に至っては0~50%になってしまいます。このことからも早期治療と悪くならない為の予防が重要だと判っていただけると思います。

 

歯を考える時は
①歯ぐきとの調和
②となりの歯との調和
③上下間の調和
④頭蓋骨と関節の調和
⑤からだ全体との調和
が重要です。

1本の「歯」が失われると、その左右の歯があいた空間に向かって倒れて来たり、噛み合う相手を失った歯はどんどん伸びてきます。その結果、他の歯も虫歯や歯周炎になったり、かみ合わせのずれから顎関節症とよばれるやっかいな病気まで引き起こしてしまいます。そして、からだに様々な悪い影響を及ぼしてしまうのです。
歯性病巣感染症:下記に並べたものは、歯の病巣により引き起こされる、または歯の治療をすることで治った報告のある病気の代表的なもので、フォーカルインフェクション(Focal Infection)と言います。
◎微熱
◎頭痛
◎顎顔面疼痛症
◎リューマチ性関節炎
◎蜘蛛膜炎
◎心内膜炎
◎神経疾患
◎腎炎◎
上顎洞炎

 

歯にはその他にも、審美や発音といった機能もあります。つい前歯の色や歯並びが気になって堂々と話ができなかったり笑えなかったりしたのでは、色々なところに影響を与えてしまうでしょう。

 

この機会に元の健康なお口に戻しましょう、そして歯の重要性を考えましょう。
今だけを考えずに長い人生の中の今を考えて下さい。

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